言の笹舟 web小説レビューサイト

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マイスタイル・オンライン 閑話 小技が見つかっていなかったわけ



「ひゃー、俺なんかさんざん燃やしてたのにまだLv5だぜ!? あー、俺もやっときゃよかった。もう修正されてんのかよ」
「まさかこの短期間に仕様の穴を見抜くいていたとは。不正だとはいわんが……あくどいな」

 模擬戦の前にそよ風パンチ連打によってマテリアル経験値を稼いでいることを告げておいた。
 こっちのマテリアルがすべてLv1と思われていると手加減されたりしてつまらないことになりそうだったからな。
 ちなみにどちらがカルビーのコメントでどちらがタクの台詞だったのかはわかるよな。










 で、β版の経験者のタクに気になっていたことを聞いてみた。
 この程度の小技に気付くものはいなかったのか、と。
 流石に全員が全員思いつくものではないと思うけどβ版にはけっこうな人数がゲーム内時間で一月は滞在していたのだ。
 そのうちの一人くらいはこの発想に辿り着いていそうなものなんだが……

「私は遅れを取り戻すために先人の何人かに教えをこうたがこのような小技は聞いたことがない」
「へー、けっこう皆抜けているんだなー」

 こっそりと自分だけ強化していたやつとかいないのだろうか?
 まぁ、βからの引き継ぎ要素は己の経験しかないのでどうでもいいことなのだけど。
 セバスチャンがすぐ対応したから二番目のドジョウを狙っていたやつがいたとしたってLv10になれたかどうかってところだろう。
 一人だけマテリアルのレベルが飛びぬけて異常に高いやつがいたらセバスチャンに見つかるだろうし。

「それには、β版のときにはここ訓練場の仕様が違ったということも関係しているのだろう」
「……どういう風に違っていたんだ、タク?」

 興味深い話が聞けそうだった。

「βのときには今ほどのフィールドの数はなく、モンスターの有無を決める選択肢は存在すらなく出現しないの一択だったのだ。そして、ユーザーが決められるのはフィールド以外にただ一つ。『マテリアル経験値は手に入らないが無料でオリジナルスキルを好きなように楽しむ』か、『Gを支払って、マテリアル経験値を入手できる状態でオリジナルスキルを試す』かだ。後者はレベル上げには向かないスキルを選択してしまったプレイヤーに対する救済策ではあったが、レベルごとに増えていく使用料は安いものではなかった。そのため、オリジナルスキルを開発するために使うものや漫画の技を再現して遊ぶものなどは前者のほうを選択していた」
「なるほどなー。スキル上げしたいやつはわざわざ有料のほうにいかなくたって野外フィールドにいけばサンドバッグはいくらでもいるからなー。だいだい、モンスター相手のほうが自分のレベルも上げられてドロップアイテムを拾える。皆そっちのほうがいいよな」
「ああ。そして、手数料を支払わなければならない救済策にすがりつくものはこう言ってはなんだがマテリアルの成長にまで気が回らなかったものたちだ。この小技を見つけられなかったのも無理はない」

 タクの言うことは当たっているのだろう。
 序盤から、マテリアルのレベル上げに詰むなんてのはよっぽどのバカなのだろう。
 一日に一度しか使えないなんていう重すぎる制約をつけてしまったのか、某マダンテのごとく精神力の消費が激しいものか。
 そういえば攻略サイトに、中二っぽい長々とした呪文を唱えることで強力な魔法を発動できる――っていうオリジナルスキルを作ったのだけど、実際に唱えてみたら、噛み噛みになってしまってまともに発動させられないという頭の悪いプレイヤーが有名人一覧に載っていた気がする。ロリ容姿の美少女のおかげで萌えキャラ扱いされていたけど……
 あんなのに俺と同じく小技を見つけられたらなんか一段階ダメな人間になってしまっていた気がするので、見つけられなくてよかったと思うことにする。
 セバスチャンに対策されたけど他のプレイヤーはこの手を使えなくなったと考えれば多少の恩恵を受けられただけマシってもんだし。
 いつか誰かが気づいていたことだろうけど真っ先に思いついたってのは気分がいいのでいいか。






 後日、萌えキャラロリータが最速でマテリアルレベル30に到達した記念のインタビュー(取材してるのは趣味で記者やっているプレイヤー)にこの小技で22まで伸ばせたのが最大の要因だったと答えているのをたまたま見てしまい、俺はがっくりと膝から力が抜けてしまうことになる。β版のときにこの小技に気付いたロリータはあえて封印しておいて、正式オープンしてからの数十分はこの小技に費やしたらしい。
 うん、俺が口に出したことでセバスチャンが気づいていなかったらもっと独走されていただろうからグッジョブなんだけど……
 媚び媚びの間延びした口調の白ゴスと同じ穴のむじななんだと考えると胸が痛くなるのとどうしてだろうか。

 にゅんにゃん天子、てめーは敵だ!

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