言の笹舟 web小説レビューサイト

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「『ネギま』と俺」のレビュー


 HP:Arcadia
 場所:『ネギま』と俺 (現実→ネギま)
 原作:魔法先生ネギま!
 作者:論 様

 ジャンル:漫画の世界へトリップ・原作改変・バタフライ効果・学園長に原作知識提供・裏目に出て



あらすじ:
 突如、『ネギま』の世界の麻帆良に訪れてしまったのは工場勤めの一般人!
 彼はこの生活基盤のない土地で生き抜くために――そして、彼にとっての『現実世界』に帰還する方法を求め、学園長・近衛近右衛門に接触を図る。彼はたった一枚の手持ちのカード「原作知識」を出し惜しみせずに提供することで、表の警備員という職と異世界人だということへの信頼を手に入れ、のんびりとした生活を得た。
 だったが、原作知識を入手した学園長の計らいによってほんのちょっとずつ原作は違い始め。

 ちょっとだけトラブルの少ない日常。
 ちょっとだけ思い出の少ない絆。
 ちょっとだけ実戦経験の少ない英雄の子。
 
 なんということでしょう! 欠けた従者、未収得の技能、渡されなかったキーアイテム――ないないだらけの学園祭が始まってしまったのです。






登場人物:

・高見匠(トリップ型主人公)
 なんのきっかけもなく気付いたら麻帆良の世界にいた青年。
 すでに成人しているために学園都市にいながら生徒じゃなく警備員をやることになる。
 当然ながら、気や魔法なんてものは使わないので裏とはまったく関係のないほうの警備員。
 原作が大きく変わりかけていることに恐怖を覚える。




メモ:
 基本的に『トリップ』『原作知識』という要素は、二次創作においてはなんらかのテーマを持った物語の素材になっているものでメインになるべきものではないですよね。なのにそれをどーんとど真ん中に持ってきたのがこの作品で、地味ながら、いろいろと考えさせられるところがあって印象に残るところがありました。

 最初のほうは、学園長に原作知識を渡したことによる小さい変化が後日談っぽく語られているだけなのでさほど盛り上がりません。主人公のポジションはあくまで助言者であって傍観者ですから。京都にだってついていきますけど戦闘に巻き込まれることなんてなく生徒の動きを電話連絡するくらい。ほんと、こんなんじゃ原作に影響ないだろっていうくらい動かない主人公です。
 けど、実際には刹那の活躍シーンが学園長の手配によって送りこまれた魔法先生たちに奪われていたので、羽根バレイベントが発生していなかったりと明確な差はできていたわけで。このあたりの関東魔法の対応のはやさに違和感を覚えた超、その超をさくっと別件逮捕してしまった学園長――このあたりから学校祭編はくっきりと原作からかけ離れたものになってしまっていきます。

 私の一番好きなシーンは、原作を元通りにしようと主人公がクウネルに参戦してくれるように要請して、ばっさりと断られるところですね。原作じゃ動かなかったクウネルが動きさえすれば、そのことを想定していなかった超一味にとってはかなりの奇襲になって、おそらく計画は確実にとん挫することになるでしょう。けど、主人公の思い通りにはクウネルは動かず、淡々と主人公を問い詰めていく様子は見ものでした。
 そのときの会話とはちょっと違う話になるのですけど、主人公はすでに学園が超を拘束することを容認してしまっています。そのまえにだってネギの魔法バレをいくつかなくし、学園長の採点忘れがないように注意しておくなど、いくつもの原作を狂わせる行動をとっています。なのにどうして超の計画達成だけは原作と違うからと拒絶しているのか――それは主人公がこの世界を思い通りにしたいという我がままではないのか。そういうことを原作キャラが指摘している二次創作ってのはなかなかありませんでしたから、なんか爽快な気分になりましたねー。

 しかし、エピローグの現実世界にて発売されていた『ネギま』のストーリーが変わってしまった結果ああいうことになってしまったのは、以前二次創作書いていた身としてはいろいろと考えさせられてしまいましたね。それだけ作者の伝えたかった「テーマ」がしっかりと描かれているということで、その執筆の技量は凄いなと思います。ぜひ皆さん読みにいってくださいな♪



▼RPGの世界にトリップしてしまった二人の冒険譚! スペック的には最強の一角だけど即死呪文は怖いようです。




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テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

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