言の笹舟 web小説レビューサイト

 ここでは私の趣味嗜好を基準にネット小説をご紹介させてもらってます。
人気小説・ランキング上位のもの・捜索依頼されているものなどを読んで、気に入ったもののみレビューします。
2013年はこのブログだけでなくやる夫スレでも頑張っていきますよー!



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NARUTO~閉ざされし、されど鍵ある扉~ 001

 そこに――戦い――があった。

 ちっぽけな存在、餌にすぎなかったはずなのに。

 ただの食事に留まらぬ、血が昂ぶり燃える〈死闘〉があった。

 いつ以来だろう。

 千度の冬を越える前だろうか?

 かつて妖狐の長に挑み、九日間に及ぶ術合戦をしたとき以来か。

 同族に恐れられ、他族は相手にならず。

 たまに美女に化けては国を滅ぼし、人の愚かさを嗤うだけ。

 くだらぬ。

 退屈な。

 心が枯れてしまいそうな。

 ただ喰らい、寝るだけの日々だった。

 なのに、あのとき。

 我の心は踊ってた。

 まだ世の理を知らぬ小狐のように、歓喜に震える尻尾が止まらぬて。

 ちっぽけな餌ごときに。

 いや。

 今ならば、認められるかもしれぬ。


 ああ、認めよう。

 我は――負けた。

 火影と名乗る、人の長に。

 我は――劣った。

 修練の果てにある、忍の術に。

 我は――屈した。

 死神を請い招いた、親の覚悟に。

 そして、我は封じられた。

 なにもない、人の子に。


 我は、狐よ。

 九尾の妖狐なり。

 我に敗北はあらず、教訓のみを得る。

 いずれ、我は手に入れる。

 我になく、人にある。

 勝敗を分けた〈何か〉を。

 さらなる高みを目指すため。


 さあ、宿主よ。

 まずは汝が手に入れろ。

 あの輝きを、我が見惚れた輝きを。

 そのためなら――

 欲するならば願うがよい。

 我は惜しむことなく、汝の手助けを!



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